エールディヴィジ・フェイエノールト戦の観戦記

2024年3月31日に上田綺世選手の所属するフェイエノールトの試合を観戦しました。この記事では、当日の流れや感想を書いていきます。

観戦した試合はエールディヴィジ2023-24シーズンの第27節「フェイエノールト対ユトレヒト戦」で、フェイエノールトのホームゲームです。

エールディヴィジ(Eredivisie)

オランダのサッカーリーグ1部の名称はエールディヴィジ(Eredivisie)です。

エールディヴィジはオランダ語で「最高のディビジョン」を意味します。”Ere”は「最高の」「名誉のある」を、”divisie”は「ディビジョン」です。したがって、エールディヴィジはオランダサッカーのトップリーグを指します。

エールディヴィジの始まりは1956-57シーズンです。それ以前のオランダのプロサッカーリーグは複数の地域リーグに分かれていました。1956年のエールディヴィジの創設により、オランダ全土のクラブが1つのリーグで競えるようになりました。

リーグは18クラブで構成されています。優勝クラブには次年度のUEFAチャンピオンズリーグへの出場権が与えられます。

2023-24シーズンには下記の7名の日本人選手が在籍しています。(2024年4月29日現在)

チーム名選手名(敬称略)
フェイエノールト(Feyenoord)上田 綺世
AZアルクマール(Alkmaar Zaanstreek)菅原 由勢
NECナイメヘン(NEC Nijmegen)小川 航基
NECナイメヘン佐野 航大
スパルタ・ロッテルダム(Sparta Rotterdam)斉藤 光毅
スパルタ・ロッテルダム三戸 舜介
FCフォレンダム(Football Club Volendam)長田 澪

フェイエノールト(Feyenoord)

正式名称はフェイエノールト・ロッテルダム(Feyenoord Rotterdam)です。

本拠地はオランダ第二の都市であるロッテルダムにあります。ホームスタジアムはスタディオン・フェイエノールト(Stadion Feyenoord)であり、デ・カイプ(De Kuip)の愛称で知られています。オランダ語でKuipは桶を意味し、この愛称はスタジアムの特徴的な形状に由来しています。

クラブ名は以前は”Feijenoord”と表記されていましたが、1973年に現在の”Feyenoord”に名称が変更されました。本拠地はロッテルダムのエイセルモンデ(IJsselmonde)地区にあり、隣接するファイエノールト地区は以前のクラブ名と同じ”Feijenoord”という表記です。

フェイエノールトは、エールディヴィジの優勝11回、前身のリーグ戦も含めると国内リーグの優勝16回を誇る強豪クラブです。アヤックス、PSVアイントホーフェンと合わせて、リーグの「ビッグ3」と呼ばれています。
前年度の2022-23シーズンの優勝クラブであり、今シーズンもリーグ2位に位置しています。(2024年4月29日現在)

2023-24シーズンには上田綺世選手が所属しています。以前は小野伸二選手や宮市亮選手がフェイエノールトでプレーしていました。

今シーズンのエールディヴィジには、同じくロッテルダムを本拠地とするスパルタ・ロッテルダム、SBVエクセルシオールという2クラブが所属しています。フェイエノールトを含めたこれら3チームの対戦はロッテルダム・ダービーと呼ばれています。

試合当日

スタジアムはロッテルダム中央駅から約5.7 kmの場所に位置しています。ロッテルダム中央駅からスタジアムへは一本のトラムで行くことができ、所要時間は約22分です。私はロッテルダム市内を観光しつつスタジアムへ向かったため、今回は歩いて行きました。

左上がロッテルダム中央駅(Rotterdam Central Train Station)、右下がスタジアム(Feyenoord Stadium)
線路を越える橋の上から見たスタジアム

キックオフは14時30分で、スタジアムにはキックオフ1時間前に着きました。スタジアムの外にはビールやフライドポテトの屋台があり、多くの人がスタジアム内へは入らずに外で談笑していました。

キックオフ1時間前のスタジアムの外の様子

チケットはクラブの公式サイトから購入しました。今回のチケットは80ユーロ(=13,040円、1ユーロ= 163円で換算)でした。

スタジアムへの入場の際は紙のチケットではなく、アプリのQRコードを提示しました。そのため、あらかじめスマートフォンにクラブの公式アプリをインストールして、QRコードの表示方法を確認しておきました。

以前のベルギーリーグ観戦の記事で紹介したように、持ち込む荷物には注意が必要です。私は無印の小さいショルダーバッグを持って行きましたが、ほとんどの人は手ぶらで来場してました。

今回観戦した座席は屋根の下でした。シーズン中のオランダでは雨がよく降るため、屋根の有無は結構大切です。実際にこの日も雨が降ったり止んだりといった天気でした。

観戦した座席からの眺め

試合はキックオフ直後の前半2分にユトレヒトが先制点を決めました。フェイエノールトが攻め込む時間が続くものの、なかなか得点を決めることができず。反対に前半32分にユトレヒトがPKで追加点を入れ、0-2となりました。その後、フェイエノールトが1点を返し、1-2でハーフタイムになりました。

ハーフタイムにピッチの近くまで行ってみました。ピッチまでの距離がかなり近いです。

ピッチ近くからの眺め

スタジアムの収容人数は約51,100人です。サッカー専用スタジアムであり、上の座席からでもかなり迫力のあるプレーを見れました。

唯一気になった点は、座席間の通路が少ないことです。私の座席が通路から遠かったということもあり、ハーフタイムにお手洗いに行く際にたくさんの人の前を通る必要があり、申し訳なかったです。これまでのサッカー観戦では考えたことがありませんでしたが、座席数と通路数のバランスは大事だと初めて思いました。

後半にフェイエノールトが逆転し3-2となり、スタジアムが盛り上がってきました。

そして後半80分に上田綺世選手が交代で出場です。

上田選手が交代でピッチに入るシーン

後半85分にフェイエノールトに追加点が入り、最終スコアは4-2でフェイエノールトが勝利しました。0-2からの逆転という熱い試合、そして上田選手のプレーを見ることができて大満足です。

帰りはトラムや電車、車に加えて自転車で帰っていく人が多かったです。自転車利用者が多いのはオランダならではと感じました。

試合観戦の様子は下記のYoutubeにもアップしていますので興味のある方はぜひご覧ください。

最後に

今回は上田綺世選手が出場したフェイエノールトの試合の観戦記を紹介しました。

上田選手の名前がアナウンスされた時に「Ayase~」と叫んでいるファンの方がいて、海外でファンに愛され活躍している姿を見て刺激をもらえました。

初のエールディヴィジ観戦でいきなりビッグ3の試合を見ることができ、すごい興奮しました。来シーズンは他の日本人選手の所属しているクラブの観戦に行きたいと思います。